フィリピンと日本で貧困問題解決に向けて活動するNPO法人アクセス・フェアトレード事業部のHPです。ココナツ雑貨やグリーティングカードを購入することが、貧しい人々の自立支援につながります。

わたしたちがフェアトレードをする理由

1994年私たちアクセスは首都マニラの都市スラムで貧しい人々の支援を始めました。その中で住民の多くが農村の貧しさから逃れようと都市にやってきたのだと気づき、2000年からフィリピンの典型的な農村であるペレーズでも活動をしています。

地方の農村にはココナツやバナナなど輸出用作物の生産しか産業が発展せず、慢性的な仕事不足に陥っているところが多くあります。また不平等な仕組みのもとで働かざるをえない人々は重労働にも関わらず非常に低収入です。ペレーズはまさにその典型です。

アクセスのフェアトレード事業部は2001年に、現地に滞在した二人の大学生が立ち上げました。経済的に恵まれず医者にかかれないために、幼い子供を下痢で亡くした女性。自然に対する知恵や自然を生かす技術をたくさん持っているにも関わらず、「自分たちの知っていることは時代遅れだ」と卑下する人々・・・。現地で出会った人々や、現地で経験した様々な思いからフェアトレード事業部は生まれました。「島の人々に自信を持ってほしい」「女性にいきいき働いてほしい」「フェアトレードでこの不平等な世界を少しでも変えたい」。それが私たちの願いです。

私たちがめざすのは、
フェアトレードによって貧しい人々が収入を得て生活を少しでも安定させること。
様々な能力と自信、団結力を身につけて貧困を生み出す現状に立ち向かうこと。
生産者も周りの住民も「この状況は変えることができる」と希望をもつこと。

私たちのフェアトレード事業がフィリピンの貧困問題解決のひとつの手法になると考え、この地で活動を行っています。

 

フィリピンの貧困

418258_245464368861551_816282049_n貧富の差が大きいフィリピン

フィリピンは世界で最も貧富の差が大きい国の一つです。フィリピンの首都マニラには高層ビルが立ち並び、世界でも有数の富豪や大財閥がいます。一方で、国民の約半数が1日2ドル以下で暮らす貧困層と言われています。また国民の10人に3人はいまだに小学校すら卒業できていません。

 

405409_245458912195430_1053406105_n農村から都市へ

フィリピンの貧困として、首都マニラのスラムやストリートチルドレン、ゴミ山で生活する人々の様子がメディアなどで取り上げられることが多いです。そういった都市の貧困の大きな原因は地方の貧困です。地方の農村で十分な生計手段を得られない人々が、少しでも良い生活を夢見て、仕事を求めて出てきます。

 

CIMG0332都市での現実

しかし都市で良い仕事を得られるのはほんの一握りの高学歴の人だけで、農村から出てきた人は思い描いていた仕事は得られず、スラムで暮らすことになる人もいます。実際マニラ最大のゴミ捨て場スモーキーマウンテン周辺で暮らす多くの人は地方出身者です。そういった事実があるにも関わらず毎年新たに地方からマニラへと職を求めて出てくる人は後を絶ちません。

 

 

 

 

 

フィリピン農村の事情

バナナプランテーション2より多く安い商品を作るために

フィリピンは約330年間スペインの、50年間はアメリカの、3年半は日本の植民地でした。その植民地時代を通して土地の搾取・集約化が進み、農村部でも一部の大土地所有者と大量の土地を持たない農民が生まれました。その後も農地は解放されず、先進国により安くより多く輸出するため、そうした大土地所有制を利用してプランテーションが設立されました。そこで作られる輸出作物は、ココナツやバナナ、サトウキビなどです。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA不平等なしくみ

輸出作物(一次産品)の買取価格は国際的に非常に低く、農民が作物を仲買人に売って現金化する際には、農民に不利な買取システムが今でも残っています。また小作人は販売額の半分以上を地主に納めなければならない不平等なしくみがあります。必要経費を引くと、手元に残る現金はわずかです。そこで小作人は地主や農園主に借金を繰り返し、その土地に縛り付けられ、主従関係が出来上がります。立場の弱い農民は不満があっても仲買人や地主には意見を伝えることすらできません。

 

401130_255804184494236_1938663038_n分かっていても選べない

貧しい人々は重労働で身入りは少ないと分かっていてもその仕事をするしか選択肢がないのが現実です。その日の食事もやっとというなか、将来に向けての貯蓄をしたり、新たな仕事や事業を起こす余裕もありません。貧しい農民の子どもは小学校すら卒業できず、職業の選択肢もなく、貧しいくらしのままというケースがほとんどです。